前回の続き。
検査医師の案内の下 5階へ移動。
手術室の隣にある部屋へと入る。
ここは患者と家族が手術についての説明を受けるための部屋らしい。
たたみ2畳くらいのスペースの小さい部屋で
壁には小さな絵が掛けられ
対面式の長い机の上には
1台のPCが置いてあるのみだった。
席につくと 間もなく
自分と同年代ぐらいと思われる麻酔科の医師が入室してきた。
医師はPCの画面に表示されている検査結果の画面を見つめながら問診を始めた。
まず手術経験の有無と、そのときの麻酔の種類と状況について。
次に肝機能障害について身に覚えがあるかどうか。
それと飲酒について・・・などを質問され
一つ一つ出来る限り詳しく答えた。
すると、『異常値を示している項目についてですが 3ケタは高いですね。。。
急を要さない手術の場合ですと 通常手術を延期して改善を待つか・・・
もしくは入院の上 食事療法の措置がとられます。』と医師は言う。
そしてこう続けた。
『全身麻酔とは、比較的短時間で
麻酔薬・筋弛緩剤・鎮痛剤・抗生物質などを投与します。
肝臓に大変大きな負担がかかります。
肝機能に障害があると、術後に障害が出る可能性があります。』
・・・主治医のH医師が
肝機能と密接な関係があると言っていたのはこういうことだったのか・・・
『服用している薬の影響もあるのですか?』と訊いてみた。
すると 『たとえば新たに薬やサプリメントを飲み始めた場合、
それが体質に合わないものだったりすると数値が上昇する場合があります。
ただし日常的に服用している鎮痛剤や神経痛緩和の薬などの影響は
考えられません。』とのこと。
『手術が終わるまでこのまま禁酒を続けてください。
現在のように、食事と飲酒を制限すれば
手術までには間違いなく数値は下がります。』とニコニコしながら釘を刺された。
『・・・でも大変というか、気の毒というか・・・
禁煙・禁酒・食事制限。。。楽しみなくなっちゃいますね。。。』と医師は苦笑い。
『手術が終わったら飲めますので
今だけ申し訳無いのですが 我慢して下さいね。』
・・・申し訳無いのですが・・・って。。。(笑)
結局 【このまま悪化しなければ全身麻酔は可能】との診断を受けた。
とりあえず一つ目クリア。
部屋を出る際に
『風邪にはウイルス性と細菌性の2種類がありますが
ウイルス性の風邪を引いただけでも数値が上がります。
なので風邪を引かぬよう十分気をつけてくださいね。』と声を掛けられた。
次に消化器内科の診察を受けるため 3階に移動した。